あなたの家族や友人、同僚で最近元気がなかったり雰囲気が変わった人はいませんか?
元気がなければ、もしかしたらひとりで悩み苦しんでいるかもしれません。
現在の日本は10歳から39歳まで死因第1位が自殺という異常な状況です。
パワハラや過労で自殺するニュースをよく見かけると思います。
私自身も今年の3月ぐらいまで職場の移動がきっかけでひとりで悩み、苦しみ、つらい生活を送っていました。
ひとりで悩んだり、ひとりで悩ませないことで救われる命もあると思います。
この記事では自殺の現状と直前サインについて紹介します。
自殺の現状
自殺者のデータは厚生労働省ホームページでくわしく確認することができます。
自殺のデータを見る機会はあまりないと思いますが、これが今の日本の現状です。
自殺者数の推移
2021年の自殺者数は21,007人でそのうち男性が13,939人、女性が7,068人です。
2003年に自殺者が急増していますがバブル崩壊による経済・生活の問題と考えられています。
男性の自殺者は2010年以降減少傾向ですが、女性は2020年から増加傾向にあります。
なお、自殺者の増加にともない自殺の予防と防止、その家族の支援の充実のために
制定された法律(自殺対策基本法)が2006年6月21日に公布、10月28日に施行されています。
年齢階級別の死因
【出典】 厚生労働省ホームページ『自殺の現状』
2020年の死因順位では10歳から39歳までの死因の第1位が自殺になっています。
子供や若者の自殺者が多いとニュースで見たことがありますが、ここまで若者の
自殺が多いのはショックですし悲しいことです。
本来なら20代は体力が有り余って遊びまくり、恋をして、失恋もして人生の中でも
充実した年代であると思います。
また、自殺の多くは『追い込まれた末の死である』と言われています。
20代男女の死因で自殺の割合が50%を超えている日本には夢も希望もないのでしょうか?
自殺の直前サイン
自殺にいたる過程で良くないことは心の病を放置することです。
自殺は様々な原因が複合し合って自殺いたるプロセスがあります。
自殺の多くは様々な悩みからうつ病やアルコール依存症などの精神疾患を発症してしまい
正常な判断ができず追い込まれ自殺してしまうことが明らかになっています。
そのため早めに相談や専門家に受診などの対策が必要です。
【出典】厚生労働省『職場における自殺の予防と対応』で自殺の危険因子が自殺予防の
十箇条でまとめられています。
自殺の多くは、さまざまな原因や要因が連鎖することで起きています。
次に紹介するのが自殺の直前サインになります。
これらの直前サインは単発的には誰でも経験することだと思いますが、複数で長期間続く
ようなら早めの対策が必要です。
- 感情が不安定になる。突然、涙ぐみ、落ち着かなくなり、不機嫌で、怒りや
イライラを爆発させる。 - 深刻な絶望感、孤独感、自責感、無価値観に襲われる。
- これまでの抑うつ的な態度とは打って変わって、不自然なほど明るく振る舞う。
- 性格が急に変わったように見える。
- 周囲から差し伸べられた救いの手を拒絶するような態度に出る。
- 投げやりな態度が目立つ。
- 身なりに構わなくなる。
- これまでに関心のあったことに対して興味を失う。
- 交際が減り、ひきこもりがちになる。
- 激しい口論やけんかをする。
- 多量の飲酒や薬物を乱用する。
- 大切にしていたものを整理したり、だれかにあげたりする。
他人にはわかりにくい
私が以前勤めていた会社で同期が自殺で亡くなったことがあります。
あまり接点がありませんでしたが、亡くなる1ヶ月前に偶然その同期と食事に行くことになりました。
食事をしているとき、まったく変わった様子がありません。
普段と変わらず笑って楽しく食事をしたつもりでいました。
後から振り返るとまったく普段と変わらないように見えたというより、しっかり見ていなかったと思います。
亡くなられた後、なぜ食事の時変化に気付けてあげられなかったのか後悔しかありません。
お通夜に行きましたが家族の悲しんだ表情は今でも忘れられません。
それから私は接する人の顔色や雰囲気が変わっているか注意して観察するようになりました。
声を掛けるとほとんど体調が悪かっただけの場合が多いですが、なかには悩んでいる人もいます。
変化を見つけるためには普段からよく見ていないと気付けません。
他人は想像以上に他人に興味がありません。
また、変化に気付いていても見て見ぬふりをしてしまう人が圧倒的に多いと個人的に感じます。
その場合、悩んでいる本人が病院に行ったり誰かに相談するなど行動を起こさない限り
そのまま自殺へのプロセスが進行してしまいます。
あなたの悩みを相談する
あなた自身が悩み家族や友人、同僚などに相談しにくい場合は相談窓口があります。
リンクを貼っておきます。
こころの悩みを電話とSNSで相談できます。
また、他の行政機関などにも自死遺族や生活困窮、暴力などさまざまな相談窓口があります。
最後に
大きなお世話かもしれませんが、家族が悩んでいるようならやさしく声を掛けてあげてほしいです。
忍耐強く話を聞いてあげて欲しいと思います。
救えるのは家族だけかもしれません。
そして、あなたがひとりで悩み自殺を考えている状況なら必ず相談しましょう!
思考停止になってしまう前に行動を起こしましょう!
小さな一歩が大きな一歩につながるはずです。
元気に笑っていた、あの頃に戻りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
うつ病やアルコール依存も自殺に関係する場合がありますのでよかったら読んでください。